棚から急須を手に取るとき、最初に伝わるのは、見た目以上の重みです。丸い胴、指にかかる持ち手、湯を切る最後の一滴。「急須 おしゃれ」で探し始めても、長く使いたくなるものは、注ぐ動きまで美しい道具だったりします。 「急須 おすすめ」で並ぶ...
お茶の百科事典
茶器
急須、茶碗、その他の器——素材、作り手、選び方について。
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「茶碗」の横に「茶筅」、「茶杓」、「茶漉し」。台所の一角に小さな抹茶セットが並ぶだけで、朝の景色は少し変わります。湯を沸かし、抹茶をひとさじ入れ、茶筅を振る。難しい所作より先に必要なのは、毎日無理なく使える道具が揃っていることです。 ...
信楽焼とは — 土の温かみと自然釉が生む、六古窯の焼き物 信楽焼の急須を手にすると、まずその表面の質感に気づきます。なめらかではなく、ざらりとした土の感触。でもそれが、手のひらにしっくりとおさまる。色も一様ではない。炎が直接触れた部...
越前焼は、「日本六古窯」の中で最も地味な存在かもしれません。窯場は福井県の山あいに分散し、派手な景色もなく、代名詞となるような形もない。それでも、12世紀から続く800年以上の「ただ作り続けること」の誠実さが、越前焼の真骨頂です。 六...
高取焼の茶碗を手に取ると、思いのほか軽い。この軽さが、高取焼の第一印象です。茶の湯のために作られ、茶の湯の美意識に磨かれてきた器——それが高取焼です。 遠州七窯としての高取焼 高取焼が遠州七窯に数えられるのは、江戸初期の茶人・小堀...
兵庫県の山あい、篠山の北に位置する立杭(たちくい)の集落。ここで12世紀頃から焼き物が作られ続けてきた。その積み重ねが、丹波焼を日本六古窯のひとつとして位置づけています。備前焼や信楽焼ほどの知名度はないかもしれませんが、民藝運動が「こ...
萬古焼は、薄く軽い急須で知られる、三重・四日市の焼き物です。手に取った瞬間の軽さ、注いだときの湯切れ、蓋の収まりのよさ。日常の煎茶を気持ちよく淹れるための工夫が、静かに積み重なっています。 萬古焼とは 萬古焼(ばんこやき)は、三重...
「瀬戸物(せともの)」という言葉があります。陶磁器の総称として日本語に定着したこの言葉は、愛知県瀬戸市の名前から来ています。一つの窯業地の名前が「焼き物全般」を指す言葉になるほど、瀬戸は長く、深く、日本の陶磁器の中心にあり続けました。...
新しい萩焼の茶碗は、淡いクリーム色をしています。白化粧土の上に乗った乳白色の釉薬、表面には貫入(かんにゅう)と呼ばれる細かいひびが見えるか見えないかの境界に浮かんでいる。それで毎日抹茶を点てる。一年、二年、十年——貫入の隙間からお茶が...
朝の食卓で手に取る茶碗や湯のみが、岐阜県の美濃地方で作られていることは珍しくありません。土岐市・多治見市・瑞浪市を中心とする一帯では、日本の陶磁器食器の約半分が生産されているとされ、名前の前に作家名が付かない日常の器まで広く支えて...
備前焼には釉薬がない。絵付けもない。焼く前に何かを塗ることもしない。窯から出てきたそのままの状態が、完成形です。色も模様も、鉄分を多く含む備前土と、穴窯の中を流れる炎と、十日以上をかけた薪焚きの火が決める。炎が直接触れた部分はオレンジ...
九谷焼は目に飛び込んでくる。赤・黄・緑・紫・紺青の五彩が、磁器の白い素地の上で層を重ね、濃く、密に描かれている。絵付けは遠慮がない。隙間なく描き込まれた草花や山水、鳥の羽の一枚一枚まで精緻に仕上げられた絵付けは、手にすると「工芸品を持...
読むから飲むへ
調べたお茶を、実際に味わう。
日本の7つの窯元による手仕事の茶器と、その作り手の物語。











